【下関】城下町長府の昭和レトロな乃木さん通り商店街と中浜市場

戦国時代は周防大内氏滅亡の地として、近世では明治維新において重要な役割を果たした長府の街。いまも城下町としての姿を今に残す、古の街に残るレトロな商店街。

人間50年、50歳を過ぎると人生の終わりが見えて来る。そんな中で思い出すのは、子供の頃に過ごした昭和の風景。父や母に連れられて通った市場や商店街、肉屋で買ってもらったメンチカツを頬張りながらおもちゃ屋を覗いていたあの頃。

消えゆく昭和の風景を、もう一度この眼に焼き付けておきたい……そんな思いで始まるこの企画。昭和の街歩き。

長府「乃木さん通り」商店街

山口県下関市長府、かつて長門の国の国府が置かれたこの地は遠く神話の時代から続く歴史地区になっていて、源平合戦に所縁があったり戦国時代には周防大内氏終焉の地となり、幕末には下関戦争における山田砲台、維新回天の原動力となった高杉晋作はこの地から挙兵。さらには伝説の陸軍大将乃木希典が幼少期を過ごした場所でもあったりする、凄い場所なのです。

この日は土曜日の朝ということでかなり少ないけれど、平日は道を埋め尽くす路上駐車。それもまた昭和の風景、懐かしいレトロな街並みを今に残す長府の商店街。

昭和の時代そのままのアーケード、そして母親に連れられて魚屋の水槽を除いたあの頃を思い出す、懐かしい姿を今に伝える中浜市場。

昭和レトロな商店街というと今どきはシャッター街になっている場所が多いのだけど、ここはまだまだ現役で地元の人たちでにぎわっている。

活きた商店街を歩くのはやっぱり楽しい。

ひと区画を歩き、ちょうど忌宮神社の鳥居を越えたら商店街の名前が変わる。昭和61年に今の姿になったたというアーケード商店街、乃木さん通り商店街。

由来は帝国陸軍における伝説的な将軍、乃木希典大将にちなんだもの。ここから数百メートル離れた場所に、乃木大将を祀る乃木神社がある。

アーケードの中にある店は、どこも昭和の香りをプンプンとさせている老舗ばかり。古くから開けた市場なので、乃木大将も子供のころにここに通っていたかもしれませんね。

角にあった古い写真を展示しているお店。張り紙には「明治時代の創業、明治・大正・昭和・平成と長きにわたりご愛顧いただきありがとうございました」と書かれていました。

これもかなり味のある店構え、昔はこういう木製引き戸の店が沢山あったんだよね。

ちょっと読み方が解んないけど、レトロなお店。

このお茶屋さんも良い味出てる。

真っ直ぐに続くこの道の両側に、レトロなお店がずらりと並ぶ。

古くから国府として栄えた街だけに、昭和の風景にお寺が見事に溶け込んでいて

中には昭和レトロ館なんてものを備えたお寺まであった。この正円寺がそれ。

門をくぐると、目の前には空を覆い尽くさんばかりに枝を広げた樹齢300年以上という大イチョウ。

その横には昭和レトロなアイテムが所狭しと展示され、思わず見とれて立ち止まる。

奥には展示室まで備えていたのだけど、この紹介はまた次の記事で。

正円寺の昭和展示はコチラ↓

昔懐かしい中浜市場

乃木さん通り商店街を一通り散策し、再びスタート地点へ戻って来ました。そしてここ、気になっていた中浜市場。

一歩中に踏み込むと、そこはもう子供の頃に母親に手を引かれて入った市場そのものの風景。

僕が子供の頃はスーパーもあったけど、それでも魚や肉はこういったい近所の市場で買っていたんだよね。

中には立派な休憩所が用意されていて、無料でお茶も飲めるようになっていた。恐らく、市場で買った総菜なんかを食べる、イートインスペースだと思われます。

ここはもう営業していないお店でしょうか、年季の入ったいい看板。

ここは事務室だったんでしょうかね。

流石に寄る年波には勝てないのか、奥へ行くと空きスペースが目立ち始めてきました。

それでもこの昭和の雰囲気がとても良い、観光地だし、これからもずっと残して欲しい空間ですよね。

ということでココが一番端っこ。

アーケード街から区画を突き抜けて、反対側の通りまで出てきました。この周りにも沢山昭和レトロなビルが建っていて、肉屋さんとか和菓子屋さんとか、生活に密着したお店が多いですね。町全体が、レトロな昭和の雰囲気に包まれていました。

城下町長府

でまあ、この商店街は城下町の姿を今に伝える歴史地区のすぐそばなので、少し歩くとこんな道があったりします。

商店街の裏、忌宮神社(いみのみやじんじゃ)は、西暦192年に熊襲の征討に訪れた仲哀天皇が滞在した豊浦宮の跡。また、中国大陸から蚕が伝わったとされ、蚕種渡来の地とも言われています。

長府毛利邸は藩毛利氏によって築かれた邸宅、完成は明治時代。

このほかにも神社仏閣、侍長屋、長府歴史館などが徒歩圏内にあるので観光にも最適な場所。なんかね、必要以上に観光地化されていなくて、地域住民の生活とうまく歴史地区が共存しているんだよね。

長府はリアルな歴史の流れを実感できる、とても良い所なのでした。

長府商店街の場所

乃木さん通り(Googleマップ)

中浜市場(Googleマップ)

※この記事に書かれている情報は僕が訪れた時のものです、最新の情報ではなく、情報の正確性を保証するものではありません。最新の情報については、ご自身で確認することをおススメします。

今回は、主に「商店街」にまつわる古くて懐かしい感じの風景をまとめました。

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