若者に小言を言う鬱陶しいオッサンは心優しいお節介な情に厚い人なんだと思う

特に多いのは職場だろうか、若者にアドバイスと称して小言をいう鬱陶しいオッサンを見かけたことがあると思う。親ならば息子に、娘に、僕は息子が二人いるから息子に……となるのだろうけども。けど、若者には凄く不評だったりするんだよね。

オッサンが小言をいう理由

オッサンの小言には二つのパターンがあって、成功者が自慢したいだけの武勇伝やホラ話し。それと、自分の経験を元に転ばぬ先の杖として、若者についお節介で小言を言ってしまうタイプ。とりあえず前者の事はおいといて、後者にあたるオッサンの心理を同じオッサンである僕が推察してみると、それは、自分が今まで生きて来た人生への後悔がまず前提にあるんだと思う。

歳をとると先が見えてきて、人生の終わりが具体的にイメージ出来て来るので、おおよそ、自分の身の程を知ってしまう。というか、知らされる。あの時に別の判断をしていたら、なぜあそこで頑張れなかったのだろう、等々、その結果として置かれた現在の状況、やり切れない思い。

根底にあるのは、もし20年時間を巻き戻せたら、いや、10年巻き戻せたら、今のまま過去に戻れたなら……という思い。深い後悔の念、僕のように人生を失敗してしまった人間は、そこに大きな劣等感が加わる。

そして若者に同じ思いをさせたくないと考えるオッサンは、若者に「いやっ、そうじゃない」とか「そんな事して、この先どうするつもりなんだ」とか言ってしまう。

当然ながら、若者には若者の考えがあってやってる事だから、場合によっては反発されるし、聞いてくれる人でもあまりしつこいと嫌がられてしまう。

けども、それでも、言わずにおられない。そんなオッサンが、いわゆる小言を言う鬱陶しいオッサンという事になるのだろう。

僕は小言を言わない

僕は子供が二人いると言ったけれど、じゃあ、子供に対して何か言うのかと言うと……小言は言わない。僕は会社で部下をもつ管理職をやった事もあるけど、部下に小言を言うことは無かった。そして今も、小言は誰にも言わない。

それはなぜか……面倒だから。

小言を言うにしてもエネルギーを使うんだよね。まず、そもそも、小言を言えるような関係を作らなきゃいけない。僕は友達が一人も居なくて、普段から連絡を取り合うような知人もいない。常時人と繋がるなんて窮屈だし面倒、だからLINEとかもやらないし、電話がかって来ても仕事以外は出ないし、コールの後にショートメールで用件を伝えてこないやつには折り返しもしない。面倒だから、みんなほったらかしにしてしまう。

そんな人間だから、人がどうなろうが知った事じゃないしわざわざ首を突っ込もうとも思わない。

だからこそ、若者に向かって小言を言える人とは相当な熱意と、優しさを持った人なんだと思う。だって、他人のために熱くなれるなんて、すごいじゃない。

「いや、そうじゃないんだ、分かってくれよ」と思いながら、嫌われながらでも小言をいえるオッサン。まあ、尊敬はしないけど、それはそれで凄いなぁと思う。

ただ、自分が若かったころのことを考えると……そんな行為は無駄な努力だと思うんだけど。

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