『南久留米駅』福岡久留米に残る昭和初期のレトロ駅舎

福岡県久留米市にあるレトロな駅舎が残る駅「南久留米駅」。この駅舎は昭和3年に建てられたもので、福岡県内でこういう古い駅が残っているのはとても珍しいのです。残念ながら大きさは半分になってしまったけれど、それでも残っていてくれてありがとう。そんな価値ある駅でした。

ということで、今回の昭和の街歩きレトロ駅編、南久留米駅に行ってきました。

JR南久留米駅

 

見るからに戦前の建築と分かる駅、かなり年季が入っていて歴史を感じさせます。この駅はJR九州、大分と久留米を結ぶ九大本線にある無人駅。福岡には古い駅がなかなか残っていなくて、この駅はかなりレアなレトロ駅なのです。ただ、2001年に半分が解体されてしまって、現在は約半分の大きさになっているんだけど。

すんごい味のある駅。僕が子供の頃は、こんな駅舎がまだまだ沢山のこっていたのだけれど、今は少なくなったよね。

駅のホームは少し高くなっていて、駅舎の入口から真っ直ぐ改札を抜け、先のトンネルを抜けて階段を昇ってホームに向かうようになっている。

エントランス部分の天井には六芒星の飾りが取り付けられているのだけれど、これが一体何を意味しているのか今でも分かっていない。この地は旧陸軍の施設が多かったことから、軍に関連しているとも言われているみたいだけど。

駅の入り口にあるプレート、色は塗り直されているけど昭和3年11月と書かれている。蟻と書かれているのは、白アリ駆除をした印なのだとか。戦前から戦中にかけて久留米は福岡最大の軍都であり、この近くには18師団、12師団の司令部があり、この駅でも戦車を列車に積み込んだりしていたそうです。

木製の掲示板が時代を感じさせます。

駅舎側面。この反対側は解体で切られています。

駅の待合室、綺麗に整備されていますね。

レトロでモダンな切符売り場、台は石が使われていました。

駅舎の構内側、気の屋根といい歴史を感じさせてくれる重厚な雰囲気。かつては多くの軍人がこの改札を通過したのだろう。

駅のホームへと続くトンネル

駅舎方面を振り返ると、とっても美しい駅舎が正面に。やっぱ本物は違うね、当時としては量産型の駅舎なんだろうけども、歴史を重ねるとそれだけで存在感が段違いと言うか、リアルな時の流れを実感する。

因みに、この通路の屋根を支えている鉄骨は1927年製アメリカの規格ASCE型輸入レールです。

トンネルから階段を昇ると、ここからホームに出て来る。

ホームは改修を受けたのか、かなり新しい。

ただ、ずっと先のほうにあるいていくと古い昭和のホームが残っていました。

駅のホームから見た駅舎。手前の銀色の車が止まっている砂利の空き地、ここが解体された駅舎の跡です。

駅前の様子。ここからやや左方向へ真っ直ぐ、久留米師団の司令部がありました。当然その周辺には様々な部隊の屯所があったわけで、この駅から戦車が電車に乗せられたり、降ろされたりしていたという証言もあることから、戦中まではかなり大きな駅だったと思われます。今はもう、そんな面影はありませんけど。

南久留米駅の場所

JR南久留米駅:福岡県久留米市野中町(Googleマップ)

※この記事に書かれている情報は僕が訪れた時のものです、最新の情報ではなく、情報の正確性を保証するものではありません。最新の情報については、ご自身で確認することをおススメします。

列車からぜひ降りて、懐かしさを感じる駅舎のその空間に身を置いて、歴史を、木造の美しさを肌で感じて欲しい!

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