『伊田商店街』炭鉱で栄えた田川市のレトロなアーケード商店街、福岡県田川市

僕は関西の阪急沿線育ちのボンちゃんなので筑豊という地域に特別な思い入れはないのだけれど、北九州の小倉出身である家内に「今日は田川に行ってきたよ」と言ったならば、すかさず大丈夫だった!? と、心配の声をかけられるくらい県民から恐れられているのが筑豊という地域。そして、この田川はその中心都市だ。

田川伊田駅から続く商店街

画像:green.jp

自衛隊時代にもよく言われた筑豊ナンバーには気を付けろなんてのは、炭鉱の肉体労働者が多かったのと炭鉱利権に群がる有象無象が……という昔のことなんだろう。実際に訪れてみると今は全然、普通にのどかな過疎の町。今日のお目当てはココ、田川市の中心部、田川伊田駅から続く伊田商店街です。

駅のロータリーの向かい側には神社があって、周りは昭和の古い建物だらけ。昭和の時代に青春を過ごした僕、ノスタルジックが止まらない。

商店街の中、駅との接続部がコレ。かつての繁栄を偲ばせながらもいい感じで寂れている、まさに寂びの風景です。

伊田商店街のアーケードが完成したのは、同じ田川にある田川ごとうじ銀天街と同じ昭和38年のこと。その割には凄く綺麗に見えるのだけれども、天井は同じような構造のファサードタイプ。大きなリニューアルはされてないのかな。

アーケード街に入って一番最初に目に就いたもの、商店街の中になんとも風情のある公園が整備されていました。

商店街アーケードから、駅駐車場へぬける連絡通路。建物を壊した空き地から、炭鉱跡地にある巨大な煙突が2本見えました。

アーケードに戻って猫にメンチ切られる僕。いきなり修羅の国らしい歓迎を受けてしまいました。

「おんどれコラッ、どこのもんじゃい!! 他所もんがイキッとったら泣かしてまうぞあほんだらッ」

とか言われてそう。

僕は猫語がわからないので、地回りの猫さんを振り切って先へ進む。所々にシャッターが目立つとはいえ、まだまだ普通に現役の商店街です。

これは味のある古い建物、看板の電話番号は最初が1桁。二階の窓を見る限りでは戦前の建物っぽいんだけれども、どうだろ。

真新しい綺麗な建物がドカンと現れた。福岡銀行……レトロな雰囲気がぶち壊し。空気読まないねぇ、銀行さんは。と、勝手なことを思っちゃいました。

商店街からの脇道、この狭い路地がすごくいい感じ。田川という町は昭和があちこちに転がってます。

他の露地はホラ、自動車も通れないような細い通りにレトロな家。

レトロな消火栓。

レトロな商店街を歩くお爺さんがとても良い感じです。

この看板もいいですね、いかにも昭和なデザインです。

また路地、両サイドの建物もすんごい昭和。今の建築基準法じゃ絶対にできないようなエグい増築の家もある。

路地を進んで並行する隣の筋を見ると、これまた昭和臭漂う夜の町。ツインバードとかカサノバとか、いかにもなネーミングが渋いです。

路地から商店街方向、昭和のVシネマならここで喧嘩が始まるところだよ。

シャッターアート、そして気になる文字が……街のアイドル伊田町子。

アイドルだとぅ!?

思わずググったけど、期待するだけ無駄だった。まあ、そこが田川の限界なんですかね。

またまたよさげな路地。

ほんとね、田川には昭和の風景が今も現役。駅はちょっと街に合ってないというか浮いてるけども、町全体がレトロで昭和にタイムスリップしたみたいな気分になるいい所なのです。

店やら路地やらを見ながら歩いていると、左右に別れるT字路に突き当たりました。

とりあえず左方向へ、こっちは電車の線路があるんです。

これが線路から見た伊田商店街。

外はレトロな飲食店街になっていました。

アーケードの中に戻るんだけど、ここは道幅が凄く広くなっていて開放的。これだけの広さが必要なほど、昔は多くの人で賑わっていたということなんでしょうね。

T字路のところまで戻ってきて、このまま先へと進んで行きます。若干だけど、こっちのがレトロ感が強いかも。

手芸屋さんかな「しせいどう」という店名がなんとも。そしてこの、これ見よがしにあいてる通路の入り口。当然ですけども、中へ入っていきます。

ここから奥のビルに通じているんですね、夜をメインに営業していそうな飲食店が並んでいました。

最後まで突き抜けたら、別のビルの裏に出ました。

またまた寄り道しましたけども、アーケードに戻って進んで行きます。ていうかさ、この辺り一帯の街並みが昭和すぎて見どころが多いんですよ。

ここも建物を壊した跡でしょうか、おかげですんごいレトロな家の側面が剥き出しになっています。商店街の通りに面した部分の間口は狭く、奥に長い。あいかわらず、町屋みたいな建物なんですね。

どうですかこのレトロな家、窓枠が木ですよ。昔のガラスは今ほど丈夫じゃなかったので、大きな一枚ガラスにできなかったんですよね。なので小さなガラスを合わせて窓を作っていたんです、その枠が木製なんです。レンガ塀もいいなぁ、そしてこの通路の狭さ。僕が生まれる前の昭和ですね、すごく良い。

途中のお店も凄く渋い、二階の窓の下に明り取りみたいな小窓がある。

そうそう、昔の金魚屋さんはこんなだった。小学校の低学年だったか、おばあちゃんに連れられて金魚屋にいったのを覚えてる。小学校の正門前によく露店が出てて、そこで買った亀の餌を買いに来てたんだよね。金魚屋さんは、街の小さな水族館みたいな存在だった気がする。

そして商店街の端っこ、大通りに出ました。

T字路のところまで戻って、駅方向へ歩いて戻ります。

なんだろうね、歌詞かな。過疎化が進む地方都市の悲哀というか、希望を謳ってるのかもしれないけど、現実とのギャップがありすぎて憐れに見えてしまう。今後は東京だって人が減るんだから、良くなるなんて事はないのに。

九州は福岡市が周りの地域から人を吸い上げて、我が世の春を謳歌してる。東京一極集中と言うけれど、九州は福岡市に一極集中だよ。東京を批判する人は、なぜ福岡市を批判しないのだろう。そういう福岡市も近い将来、人口が減少に転じるんだけれども。

伊田商店街のシャッターアート

伊田商店街が取り組むシャッターアート、この記事に乗せてる写真でもあちこちに派手なシャッターが移っていると思うのだけど、だからなんだ……という感じもする。

賑やかしにはなってんのかな。それよりチャレンジショップよりもっと自由で簡単に物販できる、週末限定のフリーマーケットのスペースとかにした方が良さそうな気もするけど。

いくら絵をかいても、シャッターが閉まってたんじゃ意味がないんだよね。ここはギャラリーじゃなくて商店街なんだから。

もしフリマスペースにしてくれたら、物販で利用したいと思いますよ、マジで。フリマって運営が宣伝しなくても参加者がそれぞれに情報発信するから、そこそこ人が集まるんですよね。僕もフリマ参加するときに、独自に2万部ポスティングしたことあるもん。

場所情報

場所はほんと、この田川伊田駅のロータリーから続いています。駐車場は、駅駐車場が広くて停めやすかったです。

伊田商店街(Googleマップへ)

田川伊田駅(Googleマップへ)

田川市にあるもう一つのレトロアーケード商店街↓

※この記事に書かれている情報は僕が訪れた時のものです、最新の情報ではなく、情報の正確性を保証するものではありません。最新の情報については、ご自身で確認することをおススメします。

今回は、主に「商店街」にまつわる古くて懐かしい感じの風景をまとめました。

撮影不可能とされていた坑内労働現場を捉えた貴重な写真群。

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