
山の麓や山里にある神社に行くと、時々、さらに山の上に上宮や奥宮があったりするのだけれど、たいていが登山道を登っていかなきゃいけなかったりして、自動車で至近まで行ける場所って貴重だったりする。
そんな場所の一つがここ、高良大社の奥宮(奥の院)なのですよ。
鳥居前の駐車スペース

高良大社からさらに上へと自動車を走らせていくと、右手に鳥居が見え、その手前に少し広くなったスペースがあり普通車なら4台ほど駐車することができそうです。
今回、僕はここに車を止めて奥宮へと向かったのだけれど、もしここがだめでも徒歩5分もしない場所に大きな公園があるのでそこに駐車場があります。


この公園、上のほうは山城跡になっていて畝上の竪堀なんかが残っていたりするし、駐車場からの眺めも良いんです。
奥宮への入り口


奥宮の説明書き
説明書きによると、古くは高良の神である武内宿祢(たけのうちすくね)が葬られた場所と伝えられ、高良信仰の原点というべき聖地だった。仏教が伝わってからは、ここに毘沙門堂が建てられ神仏習合の聖地となった。明治時代の神仏分離により、毘沙門堂は水分神社と改められたけど今でも信仰を集めている……というようなことが書かれている。

入り口には木の鳥居があって、そこからやや下りの登山道。足元が悪いので、動きやすい靴で出かけたほうがいいと思う。
僕は仕事の途中だったので、ビジネスシューズという革靴だったけど……時々滑ったり、でこぼこが歩きにくかったりしました。

下り終わって平坦になったところに石の鳥居、この奥に奥宮があります。
高良大社奥宮


この清水は鳥居横の案内板に書かれていた「隆慶上人が天竺より招き寄せた清水」なんでしょうか。

最後の鳥居と社殿。



奥の壇上に祀られているのは、室町時代に造られたという石造宝塔。歴史の重みがずしっと伝わってくる、とても神秘的な場所です。
手軽に訪れることができる山中の聖地



僕は無宗教というか、仏教にも神道に対してもほとんど信仰心というものを持っていないのだけれども、やはり古くから人々に大切にされてきた宗教施設というのは独特の雰囲気をまとっていて、一歩足を踏み入れたら自然と背筋が伸びて姿勢を正してるんだよね。
僕には理解しがたい何かの力が働いている、そう確信させる不思議な空気が流れている気がする。