貧困夫婦の『老後』は年金や貯金ででなく「生活保護」に頼ればいい。

年金暮らしで悠々自適と言われた日本人の老後は、すでに破たんしている。厚生労働省の2016年データによると、高齢者がいる27%の世帯が貧困状態にあり、さらに単身高齢者になると男性36%、女性は実に56.2%が貧困化。生活保護受給者も急速に増加しているという。

低所得者は老後に備えられない

老後の主な収入としてあてにされている年金。しかし国は、年金では暮らせないので2000万円くらいの貯蓄が必要と言い出した。そこで実際にどれくらいの人が老後に備えて貯蓄をしているのかというと、実に3分の1のが貯蓄ゼロと答えている。

僕は貧困といわれる階層にいる50歳の男、もちろん貯蓄はない。これから貯蓄できるかと問われても、245万の所得に対して国民健康保険だけで約40万円、住民税が約20万円、所得税約10万円を払わねばならない。年金は絶賛滞納中だ。月収20万の人間から、毎月6万円近くとられる計算。さらに消費税は別。こんな状況で、毎月の生活もギリギリの状態で、貯蓄なんてできるはずがない。

自営業でいるのが悪いと言われても、今さら、この50男を誰がどんな待遇で雇ってくれるのか。

というわけで、僕はもう老後に備える余力はない。2度の倒産を経験し、世の中のレールから外れた人間の末路は憐れなもの。あとは、一発逆転に期待して出来る限りのチャレンジを繰り返すしかない。

年金未納!? 老後の収入よりも今の生活を守らないと、先の心配をしてもしょうがない……てか出来ない。

生活保護があると開き直るしかない

現在、生活保護受給者の約55%が高齢者らしい。さもありなん、日本は急速に貧しくなっていて、いまや国民の3分の1が貯金ゼロ、所得が上がらない中で高齢化により社会保障費の負担は年々重くなり、更に極めつけの消費税。

消費税は高所得者も低所得者も、所得が無い人にも消費するたびに等しく課税される。当然ながら、所得が少ないほど負担は重くなる。

それでも今はまだいい。夫婦で働けば、それなりに生活を維持していくことは出来ている。しかし将来はどうだ、妻が定年したらどうなるのか。それはつまり、僕は身体が動く限り働き続ける「生涯現役」を強いられるということで、やがて動けなくなったら、その時は生活保護を頼ることになるのだろう。そしてそれは、遠い未来の話ではなくスグそこまで迫った近未来の現実。

ここまで来ると、もはや心配したところでどうにもならない。だから最後は生活保護があるさと開き直るしかない。そう考えれば、滞納している年金を払う必要もなくなる。

どこかの誰かが言った

生活保護のある日本に生まれた時点で、生存に関するお金の心配をする必要はない

なるほど、僕の老後はこの精神が必要だ。

しかし、結局こうなるのであれば、年金も失業保険も生活保護も、全部の財源をまとめて社会保障給付とかにしてしまったほうが良いのではないか。そうするだけでも役所を減らせるし、行政コストを大幅に下げることが出来る……まあ、役人は仕事を増やして予算を獲得しようとはしても、自ら仕事と予算を減らすようなことはしないか。

結局、この国は政治家ではなく官僚に支配されているのだから。

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