二度別居した僕が熟年離婚の危機を脱して思う夫婦円満のコツというか秘訣みたいな

僕には同い年の妻がいて、互いに21で結婚したので50になる今年で結婚29年。これからの時間を共に老いていくパートナーがいるのはとても心強いし、実の両親以上に僕の事を知り尽くした妻というパートナーと共に過ごす時間はとても心地よい。僕は残りの人生を、彼女のために全て捧げたいと思う。それくらい、妻を愛しているのです。

超問題児だった若い頃

僕は恐らく精神的にどこかおかしんだと思う、昔から我慢の出来ない性格で物忘れも酷く、子供の頃にはいつも「協調性が無い」「決まりごとが守れない」「乱暴」「忘れ物が酷い」「人の物を盗む」「学校や他人の物を壊す」などなど、通知表に散々に書かれてきた。自分でも僕はどこか頭がおかしいんじゃないかと自覚できるほど。自衛隊に入ったのも、自衛隊なら自分を変えてくれるんじゃないかという期待から。

おそらく、今なら何かしらの発達障害と診断されていたかもしれない。

そんな僕が結婚したのは自衛官だった21歳、付き合い始めたのは19歳。結婚のきっかけは、遠距離恋愛がしんどいので一緒に住めばいいじゃないかという理由からだった。

新しい事や興味をもったものにスグ飛びつく性格で、自衛隊をやめてからは金になるならと甘い話に誘われて、日本中どころかフィリピンまで飛んでいった。浮気もしたし、収入も不安定、いつ帰って来るかも分からないし、妻はとうとう実家に帰ってしまう。二度目の別居の時には、離婚届まで突きつけられた。すでに裏書までされた状態で。

夫婦円満のコツ

で、今はどうなのか。

実は今、夫婦仲がとてもよくて、新婚当初、いや、それ以上に二人の仲は深まっている。というか、関係が成熟したとでもいえばいいか。

これは妻の人柄によるところが非常に大きいのだけれど、僕自身も自分が凡人にすらなれないほどのダメ人間だという事をハッキリ自覚して、行動が変わったのも大きいと思う。

そんな僕が、冷めきって破たん寸前だった夫婦関係を修復出来た理由を考えて、夫婦円満の秘訣といえそうな事をいくつかピックアップしてみた。

可愛がられる男になる事

女性と言うのは、弱い存在や自分を頼って来る者を守ろうとする本能があるのだと思う。いわゆる母性本能。なのでダメ男に惚れてしまい、さんざんな目に合わされる……なんて話も聞くのだけれど、とにかく女性の目から見て可愛いと思われることが出来たなら、夫婦関係はかなりの部分が改善される。

じゃあ、可愛がられるにはどうしたらよいのか。

それはズバリ、素直になる事だとおもう。

背伸びしない、カッコつけない、意地をはらない、とにかく子供のように真っ直ぐに自分をさらけ出す。そして、人のせいにしない、謝る、お礼をいう、感謝の言葉を告げる。甘えたい時はあざといくらい、嬉しいときは大喜び、悲しいときはシュンとしてわざとらしいウソ泣きしてみる、腹が立った時は大声をださず子供のように口をとんがらしてみる。

本当に、言葉通り子供のようなしぐさで感情を表現してみると、これが意外とツボにハマったようだ。妻の態度が明らかに変わった。

愛情表現を行動と言葉で

僕は〇〇(妻の名前)とお爺さんとお婆さんになりたい!!

笑顔でこんな事を言うと、妻は優しく抱きしめて「私もだよ」と言ってくれた。人は言葉では何とでも言える、なので言葉はとても軽い。綺麗ごとが氾濫する世の中で、さらに言葉は軽くなったと思う。だからこそ、言葉だけでなく行動で表すことが大切。

例えば、いつも妻の様子を注意深く見ていれば、家事の流れが見えて来る。

ある日の夜、突然雨が降り出した。妻は仕事をしているので夜洗濯をするのだけれど、雨が降っていては外に干せない。そこで、頼まれる前にコインランドリーに行く。とか、妻が風呂に入っている間に、黙って洗い物をすませておく、とか。とにかく相手が面倒だと思っていそうな家事を先回りしてやると効果的。それだけで妻は感謝してくれるし「危ないから、夜に女性一人でコインランドリーなんか行かせないよ。」なんて一言を添えて、お前を大事にしてるんだよアピールが出来れば尚よし。

週末は買い物に同行し、荷物持ちとして後ろから着いて行くのが楽しいんだとか言ってれば妻は喜ぶ。

とにかく、こんな感じで行動と言葉で妻に気持ちをストレートに表現していれば、その分の見返りではないけれど、妻も僕を凄く大事にしてくれるようになった。

話を聞く

妻は介護福祉士で、とにかく老人の我がままとその家族の理不尽の板挟み。風呂介助で爺さんに殴られたとかで痣を作って帰ってくることもあるし、目を離したすきにトイレで婆さんがこけて、幸い擦り傷程度で済んだのだけど家族が怒鳴り込んできて平謝りで残業とか、なんでそんな仕事やってんの!? と言いたくなるくらい僕の目から見て酷すぎる職場で働いてる。

それでも家族に自分で見るのが大変だからと厄介者のようにして施設に預けられた老人、あの人たちも寂しいのだからと笑顔で介護する妻。介護士という仕事は、おそらく、誰でもできるものじゃない。本人の性格というか、人格というか、とにかく向き不向きがあるのだと思う。文句言われながらおむつかえたり、殴られながら風呂介助とか、僕なら無理だ。文句言うなら自分でやれっ!! と言って帰ってしまうだろう。

とまあ、とにかくハードな職場なので、かなり鬱憤をため込んで帰ってくることもある。そんな時はちゃんとグチを聞いてあげる、よく頑張ったねと頭をなでてあげる。こういう時間を持つことも大切なんだと思った。

仕事が忙しくそれどころじゃないという人も居るけれど、僕みたいに50にもなれば先は見えてくるのだから、そろそろ老後のために夫婦の時間を長く持つ努力をする必要があるんじゃなかろうか。老いる準備というか、環境造りをしていかなきゃね。

家の中では子供のように

男なんてどうせいつまでたっても精神年齢が低くて子供みたいなところがあるのだから、知った風な顔をしないで幼子のようにしていればいいのだと思う。家の中では妻の言うことをよく聞いて、お手伝いをして、ときどき怒られて、あざといくらい可愛くおねだりする。

大切なことなのでもう一度言うけれど、夫婦円満の秘訣は妻に可愛がられる夫になる事。

ただ、いつもそうだとダメなので、外に出たときは父親らしく。そう、頼もしそうな男の背中や横顔を見せる必要もあるので忘れずに……

これが我が家における夫婦円満の秘訣、女性って頑固だから変わってくれないから。とか言ったら怒られそうだけど……ただ、人を変えるなんて僕には出来ない。ならば自分が変わる。自分が変われば、人の自分に対する態度が変わる。

僕は最初、腹が立ったら笑うという事から始めた。すると妻が、怒ると思って身構えても僕が怒らないので「なんで!?」と聞いてくる。怒ったら嫌な思いをさせるから、腹が立ったら笑うようにしてる。と返すと、妻は驚いていた。そんな事を繰り返すうち、いまのようになっていった。

なので、まずは出来る事からかな。

以上、熟年離婚はしたくない、夫婦関係を改善したい、そんな人のお役に立てればと自分のことを書いてみました。

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